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ICCEES第9回世界大会で報告しました

 先月初頭に幕張で行われた国際中欧・東欧研究協議会(ICCEES)の第9回世界大会に参加し,報告者と討論者を務めました.

 報告は「民族形成と社会主義的民族――1980年代の社会主義ユーゴスラヴィアにおける『オ・エトノゲネズィ・ツルノゴラツァ』をめぐる論争」と題し,英語で行いました.討論者のタチアナ・アレクシチさんとクラウス・ヘルマニクさんに感謝申し上げます.わたしの議論の危うい点を糺していただけたのは本当にありがたい限りです.今後の研究に活かしていきたいと思います.また,同じセッションで報告したリュボミル・ポジャルリエフさんには面白い話をいくつも聞かせていただきました.ありがとうございます.

 また,セッションII-3-5「旧ユーゴスラヴィアにおける大衆文化」で討論者を務めました.とはいっても,旧ユーゴスラヴィア関連の参加者の中にキャンセル者が目立ち,セッションの統廃合が行われた結果として(その少ないセッションの時間が少なからず重複していたことは非常に残念でした),実質的には1940年代後半から1950年代前半にかけてのユーゴスラヴィアソ連関係史セッションとなっていました.リチャード・ミルズさんのサッカーとナショナリズムを扱った報告も,木村香織さんの反ティト派亡命者の報告も,どちらも非常に興味深かったです.討論者を務めるのは初めての経験だったもので,拙いコメントになってしまったかもしれませんが……

 アレクシチさんからはわたしがセルビア奨学金を得られたことへのお祝いの言葉をいただいたり,ミルズさんやヘルマニクさんには,セルビア語での会話に応じてくださったりセルビア語で言ったことを英語に訳していただいたりと(何度か,セルビア語の単語が出てきても英語が出てこないことがありました……),久々の帰国で戸惑うわたしにとって得難い心遣いをいただきました.木村さんとは久しぶりに日本語でユーゴスラヴィア史に関する議論をすることができました.その他,会場でお会いし,お話をさせていただいた皆様に,心から感謝を申し上げたいと思います.

 今後の学会参加の予定ですが,再来月にポーランドクラクフで開催される若手スラヴ学者の学会に参加しセルビア語で報告する予定です.ただし受理の連絡は来たもののまだプログラム等が送付されていないので,あくまで予定ですが.