速水螺旋人さんから言及していただきました

 以前書いたサブカルチャーにおけるユーゴスラヴィア像についての論文で,速水螺旋人さんの作品『靴ずれ戦線』に少しだけ言及したのですが,なんと,速水さんご本人から言及していただきました! 感激です.

あらあら、光栄です。http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/54872/1/CLC_30_011.pdf

https://twitter.com/RASENJIN/status/394836263401816065

MASTERキートン』『虐殺器官』『さよなら妖精』などと靴ずれを並べていただけるのは身に余る嬉しさ。

https://twitter.com/RASENJIN/status/394840454543310848

ユーゴスラヴィア現代史専攻で、モンテネグロの民族問題を主に研究してはるだなんて応援せざるを得ない。

https://twitter.com/RASENJIN/status/394845530208997376

 応援していただきありがとうございます! 『靴ずれ戦線』と『大砲とスタンプ』を楽しく読ませていただきました.溢れるロシアへの愛が素晴らしいと思います(小学生並みの感想で申し訳ありません……).

バルカンを舞台にした話も描きたい。やりたいことはいっぱい。

https://twitter.com/RASENJIN/status/394846924030742530

 服を脱いだ上で正座して待たせていただきます.

 そして「代替可能な紛争地」について,以下のようなご意見もいただきました.

ソマリアも「代替可能な紛争地」としてよく利用されてるよなー、なぞと考える。いや大変面白かった。

https://twitter.com/somalia_watcher/status/394851181702303744

 日本におけるアフリカ表象については,確か学術書が刊行されていたように思いますが,未読です.帰国したら,そういう他の地域における表象にも着目してみたいと思います.

代替可能な紛争地、おそらく冷戦の終結と前後して、中南米の比率が下がって代わりに旧東側諸国(中央アジアコーカサス、旧ユーゴ)あたりが台頭してきたのであろうと思うんだが、実際どうなんでしょ?

https://twitter.com/admiral_wakky/status/394857957973704704

 残念ながら本論文ではそのような通時的・悉皆的な検討はしておりませんし,それをするだけの力量は今のわたしにはありませんが,非常に重要なご指摘だと思います.冷戦終結以前のサブカルチャー作品には不勉強なものであまり触れたことがないのですが,東側のイメージが「敵手」から「紛争地」に変わったということはあるのかもしれません(たとえば,『エロイカより愛を込めて』という漫画では,冷戦の終結を境に,KGBとの諜報合戦というテーマが失われ,かわりにテロリストとの対峙やソ連崩壊後の混乱の中で流出した兵器の管理などといったストーリーが目立つようになります).

「靴ずれ」より宅配コンバット学園のほうに驚いた。 #TKG

https://twitter.com/somalia_watcher/status/394849066242154497

 ユーゴスラヴィアを取り扱ったということで耳目を集めた作品である以上,取り上げないわけにはいかなかったのです…….